高校以前の環境の影響
看護師が働いている職場は、医療業界でも介護業界でも女性同士になることが多く、男性はあまり多くありません。ほかの業界のように男性が多数を占める職場とは異なる雰囲気があり、人間関係の構築のしかたにも工夫が必要になりがちです。女性同士であっても中心になっている人物の影響を受けやすいことから、職場によってどのように人と関わっていくかを柔軟に考えることが重要と言えるでしょう。
職場の状況を判断して速やかに順応するためには経験が必要になります。看護学校も女性が多いことから経験としては役に立ちますが、より大きな影響を受けるのがそれ以前の環境です。女子校に通っていた経験がある場合は、人間関係の上手な構築がしやすい傾向にあります。それは、新しいコミュニティーに入る前に、近い環境で経験を多く積んでいたからという理由だけではありません。
大学や専門学校では、コミュニティーの中でのコミュニケーションがそれほど密ではないですが、高校以前の場合には日常的にコミュニケーションを取らなければならないことが多いです。職場でも同じような状況で、毎日必ず顔を合わせて仕事のためにある程度のコミュニケーションを取らなければなりません。
そのため、より親しい間柄になるということが重要だという点で共通しているのが、高校以前の環境と言えるでしょう。女子校に通った経験がある人は、強かにコミュニティーの中に入る能力を持っていることが多く、多少自分に合わない職場であってもうまく順応することができるでしょう。